Twitterでふわふわひらひらスカートの作例が流れていました。
Blenderを触っている身としてはクロス辺りをチョチョイと使えばそれっぽいもの作れるかなと試しツイートしたところ思いがけず反応が良かったのですが、リプで「どうやったんだろう?」的な内容が散見されたのでせっかくならと作り方を記事にしてみました。
多分想像されているよりずっと簡単です。
前提として「Blenderが多少使える」上での説明です。
おおまかな流れとしては
- 円盤を細かくメッシュで割る。(全円スカート)
- それにクロス(物理演算)を設定し、パラメータを適当にいじる。
- 腰と足に当たる形をザクッと作る
- アニメーションを付ける
- レンダリング
まずは円を配置し、掃引(e)と縮小(s)で円盤状を作る。
これをループカット(ctr+r)で同心円状に細かく割る。
これでスカートは完了。
※細かく割るとふわっとしたシルクやオーガンジーぽいへにょっとした感じ。 粗目に割るとプリーツ的な筋張ったスカートにもなります。
※確か最終的には、もう1段サブディビジョンサーフェスを掛けた気がする…
腰に当たる部分を固定させたかった(ずり落ちないように)ので、一番内側の一周分の頂点を選択し頂点グループを作成。
次にクロスの設定。 オブジェクトを選んでクロスを設定
プリセットから「シルク」を選ぶ。
デフォルトではすこし軽すぎたり、しわしわになったりもしたので何度も再生と調整を繰り返しつつ数値を設定。
今回設定した数値は画像の通り(ほぼデフォルトのまま)
布同士が貫通しないようにセルフコリジョンも設定。
腰の部分が止まるように先ほど設定した頂点グループを「シェイプ→固定グループ」に設定。
腰と足の作成
超シンプルに球と円筒を配置。コリジョン(衝突判定)を設定する。
腰の上辺りにEmptyを配置し、親子づけしておく。(Emptyが親)
スカートのオブジェクトもEmptyに親子づけ(同上)
スカートのひらひらが見えるようにEmptyのアニメーションを設定(親子付いているので腰足とスカートも一緒についてくる)
左右に動き、クルッと一周回りながら左。
※早く回転しすぎるとスカートがうまく広がらないので適当に調整。
床を配置し、ライト、カメラを調整してレンダリング。
こんな感じです。
今回は簡単に作れるので全円スカートの形状を作りましたが、半円とかもう少し割合の小さなスカートを作りたい場合は円盤ではなく円錐に加工してから同じように作業すればいけるかと思います。
裾にフリル付けたり、スカートに穴を開けたり、スリットを作ったりしてどう動くのか…試してみるのも面白いですね。
コメント